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【端艇部】エイトは男女共に敗者復活戦から決勝へ 5艇が決勝進出/全日本選手権

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決勝に駒を進めた男子エイトクルー


◆10・26~10・29 第95回全日本選手権(戸田ボートコース)

 [決勝進出艇]

 男子舵手付きフォア(立野、菊池、佐々木、佐藤雅、鎌原)

男子舵手なしクォドルプル(道端、石畑、太田、中村)

 男子エイト(原、松木、川野、古田、森、河井、木村、大久保、山吹)

 女子シングルスカル(瀧本)

 女子エイト(山本、植松、山田、松村、土佐、冨田、成瀬、北村、高島)

 

 粘りの明治で頂点へ駆け上がる。年間最大の大会である全日本選手権に、明大からは5艇が決勝進出を果たした。5連覇の懸かる女子エイトも敗者復活戦を勝ち抜き、決勝への切符をつかんだ。

 

 

 男子は長艇種目で強さを発揮した。舵手付きペアと舵手なしクォドルプル、そしてエイトの3艇が決勝進出。エイトは敗者復活戦を経て、準決勝に臨んだ。「中途半端にやっていたら負けていた」(大久保亮主将・農4=猿投農林)。レース序盤は日大と明治安田生命の2チームが先行。しかし、第3クォーターで巻き返した。ラストスパートで3位の明治安田生命にわずか0.6秒差で競り勝ち、2年連続で決勝に駒を進めた。

 

 歴史に名を刻む。女子エイトは予選レースを3位で終え、敗者復活戦に回った。敗者復活戦は、500M地点からリードを奪う盤石のレース展開。そのまま逃げ切り、5連覇への挑戦権を得た。「去年を超える」(植松香穂・文4=岐阜県立加茂)。4連覇の歴史を次へとつないでいく。

 

 有終の美を飾る。今大会は4年生にとって最後の大会。「悔いが残らないように、みんな出し切る」(大久保)。泣いても笑っても次がラストレースだ。

 

[藤里陽]

 

試合後のコメント

大久保(男子エイトクルー)

「今日のレースは良かったです。内容は予選、敗者復活戦、3つで一番良かったかなと思います。(良かったところは)明スポさんの記事結構見ていて、 “粘りの明治”みたいな題名の(記事)が俺の中にすごい(印象に)残っていて、いいなと思っていました。ボートもやっぱり一番コンスタントが長いから、ボートこそ粘りじゃないかなと思って、スタート前とかもずっとそれを考えていました。ボートでも粘りの明治見せたろかと思っていました。(調子は)疲労は溜まっているとは思うけど、調子は上がっていると思います。(最後の大会ですが特別な思いは)特別な思いだらけです。今回のレースも中途半端にやっていたら絶対に負けていたけど、最後こんな形で終わりたくないっていう気持ちが突き動かすというか、レース中でも勝手に出てくれました。だから、本当に一本一本が明日につながるこぎだったっていう、そういうところまで意識しないと勝てないっていうところから見ると特別な思いだらけです。(ラストレースへの意気込み)シンプルに、悔いが残らないように、みんな出し切ります」

 

植松(女子エイトクルーリーダー)

「絶対500出ようと決めていました。500出れば自分たちに有利な展開になるとは思っていました。とにかく、スタートから飛び出て、自分たちの持っている以上の力を出して、あとは恐れずにいこうという気持ちでやっていました。スタートは出ることできて、中盤は自分たちの課題が出てきてしまって、ですが相手を寄せ付けないレースができました。みんなで決勝にいこうという気持ちが、結果に結び付きました。(クルーリーダーとして)国体もあり、時間がなくて、練習時間が3週間しかありませんでした。スイープに慣れていないメンバーが多かったので、言葉でどう伝えて、みんなのイメージを統一させるのが難しかったです。なので、エルゴマシーンでイメージを伝えあって、イメージの統一をさせました。細かいところまでイメージが分かってからこぎ出すと、とても合いました。どれだけ一人が頑張っても、合っていなかったら進まないのがエイトです。乗っているメンバーのポテンシャルを生かしていこうと思っていました。(ラストレースに向けて)この4連覇をつなぎとめたいです。周りはタイムが早く、私たちはまだ完成形ではないので、100点のこぎをします。まだまだ私たちは変われます、そして化けます。去年のこぎは忘れられません。ですが、去年を超えます。絶対に勝つ」

 

菊池渉太(政経3=猿投農林・男子舵手付きペアクルーリーダー)

「普通にタイム的には勝っていて余裕はあったんですけど、チャレンジャー精神で行きたいなと思っていて、でもやっぱり早稲田とか東工大とかが攻めてきて、ちょっと僕らも焦った部分っていうのがあったんですけど、全力は出さずに6割7割ぐらいでこぎ切れて、明日に疲労残すことなく、決勝まで上がれました。(良かったところは)出られても焦らずに行けたことですね。後ろに1年生3人こいでるので、初めての全日本で緊張するかなと思ったんですけど、全然焦ることなく行ってくれました。(明日への意気込み)1年生を勝たせたいという思いが一番強くて、コックスも同じ高校でインターハイも逃したんですけど、今回やっぱり全日本という大舞台で同じ高校の2年生と、初めての全日本に出る1年生に頂点からの景色を見せてあげて、しっかりトロフィーを伊藤さんにあげたいと思います」

 

瀧本日向子(商3=館林女子・女子シングルスカルクルー)

「明日のレースのために前半タイム出すってことを目標にやっていたので、それは達成できて良かったです。それにしても後半は落ちすぎていたので、そこは改善しなきゃいけないです。明日は苦しいレースになると思うので、そんなに落としてしまうとだめなので、もう1回体をリセットして、明日に向けて調整したいです。(調子は)良いです。相手が相手でタイムが離されているので、心が折れそうになっているんですけど、明日になったら切り替えて、挑戦者なので怖がらず攻めようと思っています。(意気込み)どの人も優勝するのはあの人だろうっていうくらい、相手がすごい人なので、それを『明治の人が勝ってる』っていう風に皆を驚かせたいです」

 

道端勇樹(政経1=小松明峰・男子舵手なしクォドルプルクルー)

「スタートは僕たちなりにうまく切ることができました。でも、やはり企業のチームはパワーのあるクルーが多かったので、出られてしまいましたが、焦らず全員でしっかりスパートまで持って行けたかなと思います。スパートはかなりきつい差だったんですけど、4人がフォローを合わせて上げることができたので、最後100Mで抜き返して、そのままゴールすることができました。(1年生でクルーリーダーを務めることになった)僕がクルーリーダーという形にはなっているんですけど、4人全員で話し合って納得した方向に進んでいくって感じなので、全員がクルーリーダーみたいな感じで、ミーティングでも発言して、自分たちのやりたいことを合わせてやってきたのでそんなにプレッシャーというのはなかったです。(意気込み)必ずメダルが獲れるように前半から攻めていって、最後もスパート今日のように相手を切って、悔いのないレースをしたいです」