【アメリカンフットボール部】立大に惜敗 入れ替え戦圏内に転落/関東学生1部秋季リーグ戦
◆9・2~11・25 関東学生1部秋季リーグTOP8(アミノバイタルフィールド他)
▼10・29 対立大戦(富士通スタジアム川崎)
明大10{7―7、0―0、3―7、0―3}17立大○
連敗脱出の突破口は見出せなかった。リーグ戦も後半に差し掛かり、大雨の中行われた今試合。相手は昨年、大敗を喫した立大。第1Q(クオーター)で先制点を許したが、すかさず明大も猛攻。QB♯15阿江保智(情コミ3=六甲)からWR♯7森平貴大(営4=横浜栄)のパスプレーが決まり、同点に追い付いた。しかし後半はファンブルロスト、インターセプトなどミスが重なり、10―17で敗戦。現時点での順位は立大、日体大と並んで6位、入替戦が濃厚となった。
勝てる試合を落とした。3試合連続で1ドライブ目からTDを決められ、このまま点差が開くかに見えた第1Q。その流れを断ち切ったのは、RB♯32小泉亜斗夢(政経2=足立学園)だった。自陣35ヤードから敵陣31ヤードまで独走、ロングゲインに成功した。そこからはダウンを更新しつつ、最後はパスプレーから森平がTD(タッチダウン)を奪った。ランプレーが主軸なだけに相手の意表を突いたプレーで前半を7―7で折り返した。第3Qではギャンブル成功から勢いに乗った立大がパスプレーで勝ち越し。その後明大もFGを手堅く決め、10―14で最終Qに突入した。立大のFG失敗から同点のチャンスをつかんだ明大。残り1分半、自陣20ヤードからランプレーに望みをかけるもまさかのファンブルロスト。雨音が強い中でも試合終了を伝える笛が大きく鳴った。
「自滅した」(LB♯8氏家倫太郎・政経4=埼玉栄)。今試合、ファンブルしたボールを全てリカバーしている立大、対する明大は全てロストしている。ファンブル回数が相手よりも少なかったとはいえ、ミスした後の咄嗟(とっさ)の機動力に欠けてしまうところが目立った。また負けを喫した立大以外の3試合は自慢のランでも獲得ヤード数で下回っている。今回の結果を受け、岩崎監督は「現状を整理し、また一からやり直すしかない」とチームの再興を目指す。
もう負けられない。残すところ2試合となったリーグ戦。1勝4敗のグリフィンズに求められるのは連勝のみ。2年連続で入替戦行きの屈辱を回避するためにも、次の中大戦で勝つことは絶対条件だ。
[綾部禎]
TEAM | TIME | PLAY | PLAYER(S) | PAT | PLAYER(S) | G/NG | Score |
---|---|---|---|---|---|---|---|
立教 | 1Q3:53 | 1yds RUN | #2荒竹 | K | #98吉田 | G | 0―7 |
明治 | 1Q9:59 | 17yds PASS | #15阿江→#7森平 | K | #37佐藤 | G | 7―7 |
立教 | 3Q5:39 | 13yds PASS | #3若狭→#80河本 | K | #98吉田 | G | 7―14 |
明治 | 3Q9:39 | 30yds FG | #37佐藤 | - | --- | - | 10―14 |
立教 | 4Q4:27 | 29yds FG | #98吉田 | - | --- | - | 10―17 |
早大 | 慶大 | 法大 | 日大 | 中大 | 立大 | 明大 | 日体大 | 勝敗 | |
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早大 | * | 11/26 | 11/12 | ●3―14 | ○10―7 | ○31―7 | ○31―13 | 4勝1敗 | |
慶大 | 11/26 | * | ●13―17 | 11/12 | ○10―6 | ○17―16 | ●10―20 | 2勝3敗 | |
法大 | 11/12 | ○17―13 | * | 11/26 | ●21―21 | ○28―18 | ○31―7 | ○66―31 | 4勝1敗 |
日大 | ○14―3 | 11/12 | 11/26 | * | ○20―17 | ○42―7 | ○45―19 | 5勝0敗 | |
中大 | ●7―10 | ●6―10 | ○21―21 | ●17―20 | * | 11/26 | 11/12 | ○6―0 | 2勝3敗 |
立大 | ●7―31 | ●16―17 | ●18―28 | ●7―42 | 11/26 | * | ○17―10 | 11/11 | 1勝4敗 |
明大 | |||||||||
日体大 | ●13―31 | ○20―10 | ●31―66 | ●19―45 | ●0―6 | 11/11 | 11/25 | * | 1勝5敗 |
試合後のコメント
岩崎監督
「(率直)ファンブルを含め、ミスした方が負ける試合でこちらはそれが多かったので負けました。ディフェンスのスロースタートがあって、最初に先制を決められてしまったところが、最後まで影響を受けてしまいました。(パスプレーを多く決められたが)同じパターンで狙われていたので、そこをどう打開していくかというのが問題なので、次までにどう修正するかが大事ですね。(ファンブルが多かったが)そうですね。雨の中というのは立大も同じ条件ですし、こちらの方がミスが多かったです。(森平のパスプレーによるTDは)取ってくれると信じていたので、信頼できるレシーバーです。(随所、阪本をQBに置いたことはランプレー重視ということか)そうですね。(中大・日体大と連勝しないと、入替戦が濃厚になるが)もう一回、現状を整理して、また一からやるしかないと思います。(出来は)結果が全てです。1人1人課題もあるので、これから立て直したいと思います」
氏家主将
「(率直)自滅という感じですね。(この惜敗は想定外か)想定内・想定外というより全試合、勝とうと思って挑んでいます。前半7ー7で折り返しましたが、後半立大が10点、こちらが3点というのが大きな差であります。今は本当に自滅としか言いようがないです。(3戦連続で1ドライブ目からTDを許したが)スロースタートが直っていないから、そういうことが起きているんだと思います。(パスプレーを多く決められたが)雨でもやることは変わらないと試合前から言っていました。雨が影響したかわからないですけど、その点でディフェンスバッグの選手たちの何が変わっていたと思います。そこは話し合わないとわからりません。しかし取られたというのは事実なので、修正しないといけません。(5戦中、3戦雨の中の試合でしたが)雨の中の対策というより、やることは毎試合で変わらないので、天候に左右されているようじゃ勝てないと思います。自分たちのプレーを自分たちのペースで行うというのができないから負けたんだと思います。(出来は)全く良くないです。(中大・日体大と連勝しなければ、入替戦の危機が迫りますが)昨年入替戦行っていて、2年生以上はどれだけ(昨年の入替戦が)無駄かというのがわかっていると思います。甲子園ボウルにいけない中で後輩たちに何を残せるかといったら、(TOP8に)新しいチームに引き継ぎさせることしかないので一つでも勝って、終わりたいと思います」