明大スポーツ新聞部

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【空手部】渡辺が得意の上段蹴りでベスト8 古川は笑顔で引退/関東学生体重別選手権 

1029 第28回関東学生体重別選手権(慶大日吉記念館)

 

▼男子84kg超級

 清水――2回戦敗退

▼男子75kg

 迫――3回戦敗退 

 伊藤――2回戦敗退

▼男子67㎏級

 渡辺――ベスト8

 田村――4回戦敗退

▼女子50kg

 古川――1回戦敗退

 

各体重別に分かれて行われる今大会に明大からは、ケガ人を除く6人の選手が試合に臨んだ。その中で、67㎏級でエントリーした渡辺湧(政経2=花咲徳栄)が3試合を勝ち抜き見事ベスト8。また、古川かれん(政経4=日本航空)は今大会が大学ラスト試合。全力を出し尽くした。

 

 

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得意の上段蹴りを決める渡辺

 悔いなく明大での4年間を終えた。今大会で引退となる古川は空手競技からも幕を引く。高校時代は形種目で高校選抜、インターハイ、国体で優勝経験を持つ実力者だった。しかし、4年生では組手に挑戦。今大会では1回戦で敗退という結果に終わったが「本当に後悔はない。楽しかった」(古川)。人生の中心だったという空手に笑顔で別れを告げた。

 

得意の蹴り技で勝ち進んだ。渡辺のベスト8を懸けた4回戦。開始30秒で伝家の大技・上段蹴りを繰り出す。切れのある素早い蹴りは相手の上段にピンポイント。3ポイント先取し、一気にリードを広げた。試合にも4―0で勝利。「大学で自分の得意な蹴り技ができていなかった」(渡辺)。決まると得点が多い分、モーションが大きく、決めるのが難しいのが蹴り技の特徴。強敵が集う大学でなかなか決め切れずにいた。しかし、今大会では4回戦に加え、2、3回戦でも蹴り技で勝利。5回戦では相手の勢いにのまれ負けてしまったものの、確かな成長を感じた。

 

個々の成長を団体戦で生かす。次の大会は11月の全日本大学選手権。4年生が出場する最後の大会になる。「悔いの残らないように頑張りたい」(渡辺)。その言葉通り、今季戦ったチームの集大成を見せつける。

 

[浅野拓磨]

 

試合後のコメント

佐々木誠之介監督

「今試合は攻撃を仕掛けていました。全日本につながる試合だったと思います。(成長したこと)気持ちの面でモチベーションを上げるように努力してくれたと思います。今日の試合は気持ちで勝ってくれました。(帝京大戦でやられる)帝京大の強いところは気持ちの差です。気迫とか。彼らは勝とうという気持ちが誰よりも強いです。そこが明大よりか上のところでした。(次はインカレが控えるが)気持ちの面が左右すると思います。技術的にはいい物を持っているので。ハングリー精神が一番大事だと思います」

 

古川

「空手人生を振り返ると、正直1年前に終わったようなものでしたけど、最後この一年間形じゃなくて組手に挑戦したという切り替えは本当に良かったと思ってます。自分にとっては人生の中心が空手だったし、これだけは誰にも負けないというのが空手でした。(空手を離れて寂しい気持ちは)いや、ないですね。 やり切ったし、たくさん友達もできて、愛情を持てたし、寂しい思いは特にないです。これからもその友達とは関わっていけるので。周囲からも空手を離れることはもったいないとか、他の大学選んでおけばということは言われますが、次また大学選んだとしても明大を選んでると思います。本当に後悔はないです。楽しかったです。(明大での4年間)最高でしたね。空手部もよかったですけど、他学部のスポーツ推薦で入った友達とも刺激しあったりもできました。4年間早かったけど今までの人生で一番濃かったですし、一番自分自身が成長できる4年間だったと思います。(中高大の中でどれが楽しかった)中高の時は楽しかったし、成績も残せました。大学は空手以外にも学ぶことが多くて、楽しかったです。色々な経験もできて。(現役部員にメッセージ)これだけは絶対に負けないというものをみんなには持ってほしいです。それが空手じゃなかったとしてもそういうものを身に付けてほしいと思います」

 

渡辺

「とりあえず入賞できて良かったです。試合中に関東団体の悪いところが直せました。成績どうこうよりも前回より成長できたのが良かったです。(悪いところとは)技を出した後の対応とかです。最後まで気を抜かないことを意識しました。それができました。(どのような練習)今までは得意技を生かせていませんでした。足技が得意なんですけど、大学ではあんまり生かせてなくて。今回はうまく使えて、すごく良かったです。(昨年よりもいい結果)昨年よりも成長できたということであればいいですけど、これで満足してたら上にいけないので。体重別なので。普通の試合は体重なんて関係ありません。これで満足しないで次も頑張りたいです。(今大会は)団体戦ではないので、チームがどうこうとか気にしなくていいし、個人の問題なので、そこまで勝ちにこだわらないで、自分のプレーができました。自分の得意技である足技を意識しました。(次は)次のインカレは次の4年生と組めるのが最後なので、悔いの残らないように上にいきたいです。(古川さん)1年生のころから、入学してからサポートしてくれて、すごい優しい先輩でした」