【サッカー部】1ー1で流経大と引き分け 4戦負けなしで残り3戦へ/関東大学1部リーグ戦
◆9・16~11・19 第91回関東大学1部リーグ戦(後期)(味の素フィールド西が丘他)
▼10・28 第19節対流経大戦(NACK5スタジアム大宮)
明大1―1流経大(第19節暫定順位6位 7勝7敗5分)
[得点者] 後半8分 岸本英(←中村健)
≪出場メンバー≫
GK 長沢
DF 岩武、山崎、岸本英、袴田
MF 櫻井(→渡辺=後半41分)、安部、牛之濱、中村健(→狩土名=後半32分)
FW 木戸、土居(→小柏=後半14分)
ようやくチームの方向性がそろってきた。前節日体大戦を3ー0で快勝し、現在3位の強豪・流経大戦。開始早々の前半6分、ロングボールのクリアミスが相手に渡り失点するが、その後は主導権を獲得。前半を無得点で終了するも、迎えた後半8分にCKを岸本英陣(商4=帝京大可児)がヘディングで合わせ得点。その後も決定機を何度もつくり相手陣内に襲いかかった。ゴールが遠く1ー1の引き分けとなったが、攻守で手応えをつかんだ。
失った自信を取り戻しかけている。上位2校との直接対決となった第15節順大戦、第16節筑波大戦をともに0ー2と連敗。「自信をなくしていた」(木戸皓貴・文4=東福岡)が、第17節からは4試合連続の得点と結果を残している。この日も13本のシュートを放ち、相手守備陣をおびやかした。「相手の裏を狙ってスピードで一気に行けばチャンスになる」(狩土名禅・文1=桐生一)。裏への対応が良くないことを利用し、連動性のあるパス回しで幾度とないチャンスを創出。前半27分には、右サイドの櫻井敬基(政経4=藤枝東)が中央ヘアーリークロス。中で待っていた木戸が右足で合わせ、鋭いダイレクトシュートを放ち会場を沸かせたが、GKの真正面へ。惜しくも流れから得点には至らなかった。
それでも「セットプレーで取れれば自信になる」(木戸)とセットプレーの好調さが際立っている。後半8分、左CKキッカーを務めた中村健人(政経2=東福岡)の魔法の右足から出されたボールは、ファーサイドに待っていた岸本英の頭上へ。フリーで放った強烈なヘディングシュートはゴールへと吸い込まれていった。跳躍力を生かした競合いの強さを武器とする岸本英も「中は合わせるだけ」(岸本英)とキックの質を称賛。これで前節から4点連続で中村健のCKが起点となった。「良い状態の証拠」(木戸)。相手が上位でも、多彩な攻撃パターンを展開し、相手ゴールへ迫った。
一瞬のミスが命取りとなった。前半6分、守備陣の連携不足で相手のロングボールへの対応が遅れ、あわててヘディングした岩武克弥(政経3=大分トリニータU―18)のボールは不運な形で相手FWへ。1対1を冷静に決められ失点。「誰がクリアするのか曖昧(あいまい)になってしまった」(山崎浩介・商4=大宮アルディージャユース)と、それ以降は被シュートを1本に抑えただけに痛かった。また前半32分に、最終ラインでボールを受けた岸本英の判断が遅れ、相手FWに取られあわや1対1の危機に。なんとかカバーしたものの、失点以外に危ないシーンが見られた。不用意な失点を減らすことが勝利に向けたカギとなる。
この調子を維持したい。リーグ戦も残り3試合。「やっと良い時の明治になってきた」(木戸)。攻撃ではチームの方向性が統一され、相手ゴールを脅かした。チャンスを決め切り、大量得点を狙う。守備では「失点をゼロにしたい」(岩武)。今節は累積のため欠場をした柴戸海(政経4=市立船橋)を中心に連携を取り、90分間通して集中力を維持し完封を目指す。次節は降格圏内の11位に沈む慶大。「活躍している姿を見せたい」(山崎)。応援してくれるサポーターのためにも必ず勝利をつかむ。
[渡部伊織]
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※10月29日時点
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順位 | チーム名 | 勝点 | 総得点 | 総失点 | 得失点差 | |
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試合後のコメント
栗田大輔監督
「良いゲームだったので勝ちたかったです。非常に押し込んでいてうちのペースだっただけに、勝ち点3が欲しかったなと思ってます。(セットプレーについて)先週もそうでしたが、セットプレーをよく練習しています。攻め込んでいたので流れの中でもっと点がとれたのかなと思います。(流れの中で得点できなかったことについて)最後決めるべきところを決めるということです。(柴戸が不在の中での試合)累積でいないことはわかっていて、うちの選手は誰が出てもきちっとサッカーができます。役割をみんなが全うして試合に臨むことが重要だと思います。(ハーフタイムでは)あの失点は立ち上がりの事故みたな失点ではありました、まずそこに対するカバーとかあの体の状態の時にボールが後ろにこぼれることや相手にこぼれることもありえるので同じケースが後半にもありえると思うのでそこをしっかり反省しましょうということですね。あとはやっぱり攻め込んでいて流れの中でいい形が何本もあったのでそれを継続するんだけれども結局0-1の状態で後半を迎えるので試合内容が良かったけど負けたというのではなく、早い時間帯で1点とって確実に勝利に結びつけようという話をしました。(後半勢いづいたことについて)立ち上がりからやるべきことははっきりしていました。うちのベクトルがしっかりそろっていたのでそこに対してみんな自信をもってやったなと思っています。(狩土名選手の起用について)練習でも非常に良かったですし、Iリーグ戦でも結果出していたし体も大きくてスピードもあります。一つみんなの矢印をそろえるというか一発があるのでそれで起用しました。今日は結果出してませんからこれからじゃないですかね。(チームの流れ)ここ4試合2勝2分ということで勝ちきれるように努力したいと思います。(次節に向けて)一戦一戦が勝負になってくると思います。一試合ずつきちんとやって勝てるように頑張りたいと思います」
木戸
「前節良い形で勝てたので、しっかりチームとして良い準備ができていました。試合の流れとしても、あの失点の仕方はもったいなかったです。ただ、あの時間帯だったからこそ、みんな前向きな声掛けやチームとしてやることを統一することができました。攻撃陣に関しては、もっとゴールを決めないといけません。守備陣は連続失点しなかったことを評価したいです。ここ何試合かは良い状態でみんなプレーできていて「いい守備からいい攻撃へ」ができていると思うので、継続してやっていきたいです。ただ、逆転できなかったので、もっと質を高めないと勝てません。筑波大、順天大に負けたあたりは自信をなくしていましたが、ここ最近は練習の雰囲気や前向きにやれています。やっと良い時の明治になってきました。だからこそ、今の状態を継続していかないといけません。4年生が中心になって投げかけていきたいです。(4得点連続のセットプレー)これだけ決められるということはチームとしても良い状態の証拠です。良い流れで点を取れなくても、セットプレーで取れれば自信にもなります。練習からセットプレーの攻防をしっかりとやれば失点はしなくなりますし、攻撃は点を取れるようになります。前期はセットプレーが駄目でしたが、もう一回練習から見直してやってこれたことが結果につながっていると思います。また、流れの中でも攻撃をやり切っているからこそ、前節も今日もシュートで終われたり、サイドから攻められています。そうすれば自ずとセットプレーの回数も増加します。点は取れていませんが、形はできてきていることは事実です。あとは得点力が課題です。(慶大に向けて)残り3試合本当に負けられないので、目の前の試合から絶対に勝つという気持ちで一週間良い準備をしたいです。現に今は良い状態になれているからこそ、勘違いし過ぎずに謙虚にやるべきことをやっていきたいです」
岸本英
「前半に自分のとこでボール回していて詰まったりとかで、そこで攻撃面でいい流れに乗れなかったのかなと思います。(得点について)セットプレーは最近結構練習していてそこで点がとれたら楽な展開になるので成果が出てよかったかなと思います。(セットプレーに強くなった理由は)キッカーの中村健人がとてもいいボールを配球してくれるようになったのでそこでもう中は合わせるだけって感じなのでキッカーの質が良くなったと思います。(ハーフタイムには)少し前半押し込まれるシーンがあったので後半はそこでもう一回自分たちのサッカーができるように立ち上がりは前からいってそこで勢いもってやろうという話をしました。それで後半みんなの意思が統一できて前からいけたのかなと思います。(後半のシュート数)前からいくことができたので立ち上がりから自分たちが試合を決める感じの勢いでいっていて自ずとシュートシーンが増えたのかなと思います。(後半の守備面)右と左を山崎と変わったんですけどそこで自分も持ちやすくやって裏も蹴りやすくなったのでそこが一番個人的にはやりやすかったですね。(流経大については)楽な試合は一つもないということで流経大とは本当に昔からばちばちやって体のぶつけ合いしていつも良い試合をしています。そこで後期勝って勢いづけたらいいなと思っていました。負けなかったのは良かったんですが、勝ちきれなかったことが悔しいです。(チームの流れ)日頃の練習からみんなの意識も高くて、スタメン組だけでなくサブ組もスタメンをとってやろうと紅白戦とかでもいい状態でできています。それが試合にもつながっているのかなと思います。(次節に向けて)残り3試合でインカレ出場を決めないといけないので、今回出た課題に対して取り組んで勝ちたいと思います」
山崎
「インカレ出場のために絶対勝ちたかったので残念な気持ちが強いです。(失点シーンは)ロングボールに対してはっきり誰がクリアするのか曖昧(あいまい)になってしまいました。こぼれ球を不運な形で相手に渡ってしまい決められてしまいました。もったいなかったです。(失点後は)しょうがない失点ではあったので、切り替えて取り返していこうと話していました。(自身のプレーは)落ち着いてパスをつなげるシーンや相手に競り勝つシーンやリスク管理の部分でまだまだ足りないのでしっかり修正したいです。(決定機を多くつくれたのは)チームとしてやることが統一されてきているからだと思います。選手同士のイメージの共有ができてゴール前まで行けていると思います。(今日、統一しようとしていたのは)ディフェンスの背後がウィークポイントだという話があったので積極的に狙いました。(地元でのプレーは)ここでは高校の時も4、5回くらい試合したことがありますが、一度も負けたことがないです。今日も負けなくて良かったです。応援してくれる人がいることはありがたいです。(声援が飛んでいたが)僕の同期のチームメイトに大宮の少年団の方がいてその少年団でプレーしている子供たちだと思います。(改善したいのは)やっていることは間違っていなくて、下を向く必要はないのでポジティブにやりたいです。(応援してくれた方に一言)僕がプレーして活躍することが応援してくれる方に対して恩返しができると思います。活躍している姿を見せたいです」
岩武
「序盤に悪い形で失点してしまいました。後半に1点に取りましたが、勝ち切れなかったのが課題です。失点のシーンでCBとコミュニケーションを取れれば良かったです。相手が何気なくクリアしたボールを自分とCBが見合ってしまってどちらが行くのかはっきりせず失点しました。もう少し改善できたと思います。(失点後は)連続失点をしないことを大前提にして、ラインを上げて攻撃を組み立てられるようにしました。勝ち切れれば良かったですが、勝点1を取れたのでもう切り替えるしかないです。あと3戦は勝つしかないです。(相手は)一番前が大きい選手だったのでそれをめがけてボールを蹴ってくるサッカーでした。前半の立ち上がりは苦戦しましたが、徐々に慣れてきて修正できたのでそこは良かったです。(特に注意していたのは)一番前の星野(流経大)という選手がでかいので特に気をつけました。あとは小池(流経大)や森永(流経大)、ジャーメイン(流経大)ですね。(前半には自身も惜しいシュートがあったが)結果にこだわりたいので数字でもう少し残せるようになりたいです。(試合前は)今シーズンは連勝がないので連勝できるようにと思って臨みました。流相手も流経大なので厳しい戦いになるのはわかっていました。みんなで戦っていこうと話し合っていました。(この一週間は)流経大というよりも明治のサッカーができるように、1対1や組み立て方をしっかり練習して自分たちのサッカーを追求しました。(コーナーキックでの点が続いているのは)セットプレーが入るチームは強いと思います。練習でも毎日やっているので、決め切れてよかったです。(決定機を多くつくれたのは)全員が同じ意識で同じ方向を向けていたからだと思います。同じ方向を向いていたときの明治は強いと感じるので来週も統一したサッカーをやりたいと思います。(今日、統一しようとしていたのは)雨が降っていたので相手の背後を狙っていました。徐々に下からつないでゴールが取れればと思っていました。簡単に裏へ抜けて崩せたシーンもあったので悪くなかったです。(改善したいのは)最初の失点が響いているので失点はゼロにしたいです。練習からしっかりやるしかないと思います。(次戦に向けて)勝つしかないので良い準備をして臨みたいです」
中村健
「前半の立ち上がりに相手の勢いでなかなか対応できない部分がありました。そのまま崩された形ではないですが、あのまま失点してしまいました。そこで流れをもっていかれないように自分たちのサッカーをやるように意識して、流れを取り戻してその流れを継続できていました。ずっとチャンスもあったんですけどそこで決められなかったのが勝てなかった要因だと思います。(同点の結果には)正直勝てた試合だなと思います。でも結果は結果なので内容で勝てても勝ってないと意味ないのでそこは今年の勝ちきれないチームの課題かなと思います。(セットプレーについて)今までボールの質があんまり良くなかったですが、ボールの質や中の動き出しのタイミングが少しずつあってきてこその得点だと思います。これからも続けていきたいと思います。(ボールの質向上の理由は)もう練習ですね。セットプレーを想定した練習でそこでの集中力だったり中との連携はずっとコミュニケーション取りながらやっているのでそういうところで質が上がったのかなと思います。(流れの中での得点について)いい崩しだったりみんな統一した攻撃ができてゴール前までいくんですけどどうしてもバイタルのところでバタバタしてしまうことがあるので最後まで相手や味方の動きを見て落ち着いてプレーできれば問題ないのかなと思います。(後半勢いづいた理由は)前半の悪い流れを変えれたことやゴール前に人がどんどん侵入したり相手のバックラインが嫌がっていることがわかったのでそういうところをどんどんついていったことです。DFもしっかり跳ね返して、ボランチが拾ってと自分たちが主導権を握ってできていました。そこが勢いにつながったのかなと思います。(ポジショニングについて)監督からは特に指示はないですけど中や外、周りとの連携を意識してやっていいよとは言われています。自分は他の速い選手に比べたら特徴はキックやゲームづくりです。そういう選手たちと違いを作り出していないと試合に出続けられません。自分で考えながら周りの連携を大切にしてゴールも狙っていけるようにしています。(流経大について)前期はセットプレーで先制されて勢いのままやられている場面があったのでそこは改善できていなかったのかなと思います。ああいう崩されてない中で勢いに乗られての失点はこれから無くしていかないとこれからのインカレやリーグ戦で残っていけないと思うのでしっかり修正したいと思います。(次節へ向けて)今、明治はやるサッカーは統一できていていい方向へ向かえています。この自信を落とさずに過信にならずに頑張っていきたいと思います」
狩土名
「悔しい気持ちでいっぱいです。僕がゲームを勝たせられなかったのは事実ですし、ビックチャンスもあったので決め切れなかったことに後悔しています。(改善したいのは)FWとして点を取るのはもちろんですが、関東一部のどの選手と当たっても競合いに負けない力をつけたいです。また、もっと1対1をもっと仕掛けてもいいなと思いました。(トップチームに入ったのは)一週間前です。(どのようなところが評価されたのされたと思うか)得点力と身体能力、常にゴールに向かう姿勢だと思います。試合に入る前に監督から「点を取ってこい」と、言われたので、どんな状況でも点を取れる選手だという評価をしてくださったと思います。(ベンチ入りが決まったのは)昨日ですね。ずっとアイリーグ登録をされていました。昨日、追加登録されました。(それを聞いたときは)試合の準備をしていました。ゴールを取るイメージや芝が天然芝か人工芝かやスパイクをどうやって結ぶかとか、本当にリアリティのある準備を頭の中でしました。(個人のトレーニングは)もっと速く、バネのある動作を極めることと、右足、左足どちらにボールが来ても、振り抜いてゴールを決められるようなシュート練習をしています。(イメージトレーニングは)アイリーグのときも自分がどうやって決めて、相手とどう駆け引きをしてゴールを狙うかを毎回考えていますね。(今日は)スカウティングで相手は競合いが強いけど、裏の対応が少し劣ると思っていました。常に裏を狙ってスピードで一気に行けば チャンスになるなと思ってイメージしていました。(目標は)とにかくトップに残り続けて、次出た時にチームを勝たせられる存在になりたいです。皓貴くん(木戸皓貴・文4=東福岡)や土居くん(土居柊太・政経4=浜松開誠館)など、関東一部の中でレベルの高い選手がいる中で、学年関係なくポジション争いをして結果を残したいです」